投資家のうち、大きな金額の資産運用を行う金融法人などを「機関投資家」と言います。
生命保険会社、損害保険会社、資産運用会社などが「機関投資家」の代表格と言えます。
機関投資家の外国証券(債券株式など)への投資目的は、リスク分散と利回りを向上させることです。
日本国内の株式や債券へも投資していますが、その一方で彼らは外国証券にも大きな投資を行っています。
外国証券投資と国内証券投資の大きな違いは、「為替相場が関係するか、しないか」という点です。
こうしたさまざまな投機的取引が主導的となって、相場の方向性が決定づけらることもあります。
しかし、「反対取引で完結しなければならない」宿命を背負っています。
このため、投機的ポジションが買い持ちに傾いたときや、売り持ちに傾いたときに、相場が一気に逆に振れ始めることがあり、これは、為替相場ではしばしば見られる光景です。
特に、トレンドを追いかけているようなポジションの手仕舞い(反対取引)がいるようなケースでは、それまでの相場の流れを打ち消してしまうことがよくあります。
銀行は、通常、投機的ポジションが同じ方向に偏らないように調整していますが、ヘッジファンドなどは、同じ方向に大きなポジションをとることもあります。
外為市場では売買が繰り返し行われていく中で、中長期的な「トレンド(相場の流れ)」が形成されていきます。
投機的取引は短時間、極論を言えば数秒の間で完結する取引もあれば、比較的長い期間のトレンドを追いかける取引もあります。
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